暗記と想像。

世の中基本は暗記と想像のどちらかである。


例えば計算は暗記を基本としている。
一桁同士の足し算掛け算はまさに暗記を基にしているわけだ。
ところが、そろばんがかなりできる人は頭の中にそろばんを思い浮かべて計算するらしい。
そう考えると想像の勝ちである。


言語はどうだろうか。
母国語は国語辞典を暗記した覚えは無い。
にもかかわらず、数万語近い日本語を記憶している。
文法や構文単語を暗記する方法はきわめて効率が悪い。


ところが、逆に暗記有利な分野もある。
数学、物理、法律、コンピュータ、将棋、などである。
これらは基本事項や定石などを覚えていないといちいち調べたり見落としたり意味を取り違えたりすることが多い。
だから、完全に記憶してすぐに思い出せるようで無いとならない。


しかし、最近はこれすらもいい加減になってきていないだろうか。
特にネット、電子情報が増えているので、必要になったら調べればいい、という発想に陥りがちだ。
そんなことでは脳みそがしぼんでしまいそうである。
若い人たちの間で健忘症がはやっているようだがこういったことがあるのかもしれない。
というわけで、基本事項は完全に暗記すべくがんばろう。