フィードバックは成長の要

フィードバックを有効に活用。

フィードバックとはある行動に対する反応みたいなもの。
人間は行動し、得られた感覚や情報を元に学習していくのである。

  • さいころの経験 自分の発言と相手のリアクション
  • 危険な体験 道への挑戦と新しい感覚
  • 何かをやって成し遂げたときの感動

人間はこのようにして成長していくわけだが、特に大人になると常識に従った方法や詭弁などで問題をうやむやにしたり、単に対処療法で済ませるようになっているだろう。
特にあることに成功した方法が別の問題解決に必ず役立つとはいえないのだ。
あらゆる方法を解決する方法は今のところ存在しない。
これを軽視していては更なる成長を望むのは難しいだろう。
暗ければ明かりを、分からなければ案内を。そういう時代だし。

それを象徴しているのが今のコンピュータ業界である。

つまり、エラーとその対処法。

エラーが発生したら何らかの対処をしないといけない。
しかし、この業界では作るほうも使うほうもいい加減である。

  • メーカー(主にソフト)
    • パソコンフリーズ ソフトがいきなり終了 → またやり直し。
    • よくわかんない英語メッセージと YES / NO を選ばされる。
    • エラー → とにかく不調 それは仕様です
  • ユーザー
  • なんか変 エラーメッセージが出た 
  • とにかく具体的なことを言わない。 FAQを読まない。

こんなことでは問題は増える一方だ。
特にユーザーはめんどくさいことはしたくないので現状維持に走りがち。
大してメーカー側の説明は分かりにくいものばっかり。
そんな中でとられる対策が対処療法である。
問題が発生したらそのつど設定を変えるとか。とにかく本質的な解決にならないので2ちゃんねるに行けばそういう初心者の質問は何度となく繰り返されている。


ではなぜ本質的な解決ができないかというと作る側にとってはめんどくさいからである。
ためしにプログラムかスクリプトを組んでみればいい。
いちいち動作確認用の仕組みなんて書きたくない。


しかし、そうすることで返って作る側はフィードバックを得られにくくなる。
自分たちでテストしていても問題箇所が分からなかったり、どの機能がどう評価されているのか、
あるいはどういう機能を追加したらいいかということはすべてフィードバックが重要になるわけだ。
そういうわけで最近はメーカーも分かりやすいエラー表示にしたり、プログなどで多くの人から意見を集めようとしている。


こういう問題を根本的に解決するにはメーカーが修正するしかない。
ユーザーはただあっちは危ない、ああなったらこうすればよい、などと警戒するしかない。
しかも事前に地雷を察知することはたいていできない。
ユーザーにとってのフィードバックはエラーメッセージと難しい資料くらいだ。
これ一冊で何でもできる、ような本はまだない。


こういったことを積極的に身近なところに取り入れたらいいのではないか。
普段から細かいフィードバックに十分気をつける。
これを生かすことができればもっと成長することができるだろう。
詳しくは以下をよむとわかりやすいかも。

参考文献
頭は3週間で良くなる!―世界の権威が実証した、“驚異”のノウハウ! (知的生きかた文庫)
ユーザーイリュージョン―意識という幻想