出会い系(2)

さて、出会い系といえば、事件やら援助交際やら不倫やらで即会即ホテルとかとにかくあまりいいイメージがありません。
まじめな出会いやら結婚相手探しなどがあるといっても、(本屋で袋に入れられる広告に載っているようなところは別として)
だいたいが遊び目的なわけです。真剣に恋人を探そうとしてる人はやめといた方がいいでしょう。
出会い系体験談サイトをみればどんな人が利用しているのかわかるはずです。もちろん中には真剣に探ししている人はいると思いますが。
そんなこともあって出会い系というと若い人にとってはともかく、ごく普通一般市民の方々、
特に30〜50代の人たちにとってはいかがわしいイメージを抱くのが普通です。
ではなぜ、出会い系なんでしょうか。


世の中、楽をしてでももうけたいのが普通です。
時給5000円、未経験者歓迎、誰にでもできる簡単な事務のお仕事です。というパート募集の広告があったら応募が殺到するでしょう。
しかし、世の中そんなに甘くないので人々は何とかして楽してもうける商売を考えます。
アフィリエイトもその一つですが、あれはそもそも広告業ですから、誰でも簡単になんていきません。

さて、どんなに景気が悪くなっても絶対に儲かる産業があります。

それはエロ産業です。
売春、AV、えんこう、アダルトなおもちゃ、風俗、エロゲー… そして出会い系もです。
もし、お腹が空いたときに、マック(関西風にいうとマクド)のいい匂いがしたら…。
もし、ものすごく眠たいときに目の前にふかふかの暖かいお布団があったら…。
もし、人肌恋しいときにものすごくかわいい(あるいはイケメンな)人にホテルに誘われたら…。
エロの場合は我慢していても死んだり、どこかおかしくなったりすることはありませんが、その反面快楽による依存性みたいなものがあるのも確かです。
どのように欲求を解消するかは個人の判断にゆだねられますが、やはり安くておいしいのがいいでしょう。
出会い系は確実性というところをのぞけばまさに理想的なポジションになるわけです。
実に多くの人が遊び相手を求めて集まってきます。
需要は決して衰えることはありません。

では、そのおいしい分野をどうやって利用するのでしょうか?

エロ産業というのは金銭的余裕がある人から草でない人たちのところにお金が流れて行くものです。
熱いストーブの熱が部屋を暖めていくのと似たようなものですね。つまりそれを横取りしてしまえばいいわけです。
しかし、日本では売春や援助交際などは犯罪行為になるので風俗店などは規制が厳しく素人が簡単に参入できるものではありません。
そこで出会い系の登場です。無料でかわいいこと出会えるよ、と甘い言葉で誘い込んで手数料をせしめるのです。
もちろん、無料出会いサイトが勝手に課金することはできないのでどうにかして有料サイトに登録させるわけです。
登録した人の中で、お金に余裕のある人か、ちょっとくらいならお金払ってもいいかも…と思った人です。
ずるずるとお金を払うことになり、気がついたら数万円払っていたなんて事になります。
ここでポイントなのは(詐欺ではないので)自発的に払わせる、というところです。
そういう風にし向けてお金を巻き上げていき、膨大な利益を上げることができるのです。
お客さん一人が500円しか払わなかったとしても、一万利用すれば500万の売り上げになります。

無料サイトと有料サイトの仕組み

ここではちょっと出会い系がどういうものか説明しておきます。だいたいの人は知っていると思いますけど。
出会い系サイトには無料と有料があります。
無料サイトは完全無料のサイトのことです。どんなにメールをやりとりしても料金はかかりません。料金を請求されたらそれは架空請求か不当請求になります。
有料サイトには、登録が無料でメールのやりとりなどが有料というもの、女性は無料だけど男性は有料なものなど様々です。
最近では月定額制のところもあるようです。
出会い系サイトは男性と女性が集まってメール友達を作るためのシステムです。
おおざっぱに言うと、女性、あるいは男性のプロフィール一覧があって気に入った相手にメールを送るシステムです。

  • 個人のメールボックスが作れる。
  • 個人のプロフィールを作ることができる。
  • メールボックスを介した匿名性の高いやりとりができる。
  • 地域ごとに好みの相手を探せる。
  • サイトの方向性、目的(不倫、遊び、恋人探しなど)がお互いにはっきりしているので話が進めやすい。
  • メールさえできれば誰でも簡単に使える。
  • 未知の出会いが待っているかも。

パソコン、携帯、SNSへと進化する出会い系サイト

誰が最初に出会い系を作ったのかは知りませんが、
2000年前後のブロードバンド化によるインターネット普及や、2001年のAUのWIN、ドコモのFOMAによるパケット定額制によってメールなどのコミュニケーションがより身近になったのは確かです。
去年見た新聞の記事におもしろい記事がありました。メールをよくする人ほど性体験率が高いらしいです。
まあよく考えれば当たり前のことで、普通にネット観覧してるだけでは人との交流はありませんからね。
パソコンは文字が打ちやすかったりするのですが、やはりパソコンになじみのない人たちには受け入れられません。
そこで最近は携帯専用の出会い系サイトが増えてきています。携帯は今では一人一台持ってますし、プライバシーが確保されやすいことや手軽に始められることが利点でしょう。
でも最近は未来シーやブログ普及のおかげで出会える率は低くなっているようです。
出会いたい人はモバゲータウンとか利用するといいでしょう。
出会い系サイトもSNSを取り入れようとしているようですが、果たしてうまくいくんでしょうか?